カテゴリー別アーカイブ: 6 プロフェッショナルとしての強み

論理より 心を込めたら 良い結果


マイコン大好き人間の私は、年甲斐もなく最近はIoTのプロジェクトにどっぷり漬かっています。ですが、試作機の作成には基板作りや、あまり好きでない細かいはんだ付けがつきまといます。長く続けて作業すると、ついいい加減なはんだ付けをして、テストの結果は時間の浪費と「はんだ吸取り」、そして再作業につながります。

過去にそういうことはあまりなかったのに、長期間続けたためのマンネリ化でしょうか、一度そうなると作業をバタバタと急ぎ、悪循環に陥ります。そして遂に締切りに追い詰められて、やっと気づきました。「早く終えたい一心で、作業を丁寧にしてない!」Haste makes waste.*そのものです。

気づいて「急がば回れ」に徹することにしました。「どっちみちこの一晩しかないから徹夜も覚悟。念入りに作業しよう。」と腹が据わり、まずは周囲をきちんと片づけそして再開です。

 

作り直した基板で、1枚約80か所のはんだ付け作業です。気持ちを引き締めて始めました。作業を丁寧に間違いなくやるというわけです。少しでも心配な箇所が出れば、その場で完全な形にしてから次へ行きます。

そうしているうちに、嫌な作業がなぜか楽しくなるのに気づきました。初心に帰ったような気分です。同じペースで4枚を最後まで続け、結果的にはどれも欠陥ゼロで完成、気持ちよく一発稼働。おまけに睡眠も短時間とはいえとれました。

作業に心を込めるとは、まさにそういうことでした。それ以来、面倒だった作業が気持ちよくできています。一事が万事で、「嫌がらず落ち着いて丁寧にやることは、仕事を楽しくする大事なコツ」ですね。共同作業でも個人の作業でも、目の前の仕事に心を込めることが大切、ということを、改めて思い起こした出来事でした。

*注)”Take time for all things: great haste makes great waste.” (Benjamin Franklin)

©2023 Akira Tominaga, All rights reserved.

ノウハウは 共有されて 価値を生む

パーソナルプロジェクトの中で得た知見、ノウハウ、教訓も個人の中でとどめておくのではなく、他の人にも広めて使ってもらうことで新たな価値が生まれることがあります。自分では思いもしなかった発想が加わって、よりよいものに進化していくことがあります。そういった場合はお互いがハッピーな気分になれます。
自分用のツールだったのでシコシコと手でやっていた操作をプログラミング好きの若手が改良して使い勝手を良くしてくれたこともあります。
逆に若手・中堅の人の教訓集に古株のわたしから経験談を助言をしてより使い勝手の良い内容に改良できたこともあります。
ノウハウ、教訓といったものは、他の人も使って活かせてなんぼです。
みんなで徹底的に使い倒していくようにしたいものです。
©2023 Fumiaki Tanaka All rights reserved.

動きましょう 止まっていては 縁も来ず

ここ十数年、正月には奈良の薬師寺に行って写経をし、
法話を聞くことにしていました。実家が奈良ということもありましたが、
最近は東京五反田にある薬師寺東京別院で写経を続けています。
別に信心深いわけではありませんが、新年に当たり気持ちを
リフレッシュするためです。
以前奈良で聞いた法話の中からの紹介です。
正月とは、まさに字のごとく「正す月」であり、去年一年の我が身を振り返り反省して、今年一年の心を整えて、正す日だそうです。(やはり振り返りは大事なんですね)
縁起とは、「縁を起こす」ということであり、ただ待っていてもダメである。願い事をして待っているのではなく、仏様との縁を「起こす」、すなわち行動に移すことが大切である。自ら行動を起こすことで「縁起」となるのだそうです。
世の中にあるいろいろなご縁も同じで、自分から行動を起こさないと
縁起にはならず、願いは叶わないそうです。(やはり自ら行動することが大切なんですね)なにごとも勇気をもってチャレンジしていくことが大事なようです。
ある大学の先生も「棚ぼた(棚からぼたもち)」もただ座っていてもダメでぼたもちが落ちてくる可能性のある棚の下に行くという行動が大事だとおっしゃっていました。
それ以来、少々自信がなくても思い切って動くようにしています。いつもうまくいくとは限りませんが、失敗しても「縁」は頂けていると感じます。

©2023 Fumiaki Tanaka All rights reserved.

逆境こそ 普段の努力と 信頼感

失敗はつきもの
プロ野球選手の終身打率のトップは3割2分、そして3割打者は20人。
3割を打てば一流打者と言われている所以であるのかもしれません。
私の2000年以降の会社人生は、○○改革といった全社プロジェクトの責任者として過ごした時間がほとんどでした。課題を挙げればきりがありませんが、逆境を乗り越えてきた力は家族は勿論のこと、友人、知人、同僚の力は何といっても大きかったと思います。特に、普段から築き上げてきた人間関係は大きな助けとなりました。
プロジェクトオーナーは会社のトップであり、いやというほど役員会議に上申、何度も何度も蹴飛ばされながら這い上がった思い出は今の自分の糧になっていると思います。
「うまくいったな~」という実感は当時はありませんでしたが、逃げずに、やり遂げることができたのではないでしょうか?いつしか定年を迎え、自分の成長というものを与えてくれた会社人生に感謝したいと思います。

令和4年11月11日 黒田 尚

共有し 苦境にはまる リスク下げ

苦境からの脱出とは言えないが、日頃から現状を隠さずにオープンにしておくと、苦境に陥る前に何か動きが起こり深刻な苦境になることなく、ちょっとした苦しさで済むことが多い。言いたくないこと、見せたくないことを隠していると最後に痛い目にあうことをたくさん見てきたことから得た、予防的なお話し。

今ここに 集中すれば 道拓く

先を考えて不安で悶々とするよりは、ただひたすら今目の前にある仕事を一つ一つに集中して片付けていくことに注力していくと、そのうち道が拓けてくることもあるというお話し

落ち込んだ 自然に触れて 漲る気

休みなく仕事をやってもやっても、どうしようもなく、どうすればいいか悩んでしまうときがある。そういった時に森の中に入ってじっとその中で自然を感じたり、日本海をじっとながめて(いずれも何も考えず)一日いると不思議と気力が回復してくる といったお話し(わたしだけかも)

この事態 我に与えた 試練かな

綺麗な仕事を担当させてもらうことは少なく、いつも酷いものばかり。でも、考えようによっては天が与えた試練なのかもね、何か学ぶことがあるかもと、開きなおることも大事 というお話し

これ以上 悪くはならぬ 覚悟決め

最悪のプロジェクト、部門の立て直しを何度か担当したが、考えてみれば何をしてもこれ以上悪くはならないと思えば、気が楽になり思い切って動いた というお話

誠実さ 四面楚歌から 救いの手

日々の仕事に誠実に取り組んでいれば、困ったときにはなぜか救いの手を差しのべてくれる人があらわれる体験のお話し