月別アーカイブ: 6月 2016

パーソナルPMとファイナンシャル・プランニングの関わり

人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法としてファイナンシャルプランニング(以降FPと呼ぶ)があります。
個人を対象とし個人の目的や目標を目指すという点で、パーソナルPMとFPは共通点があります。

パーソナルPMがモダンPMの考えや特に個人のやる気に注目し、FPが経済的側面を重視している点では違いがありますが、目指すところは一緒です。

そこで、FPが扱っている以下の6つの領域を検討してみます。
①金融資産運用設計②不動産運用設計③ライフプランニング・ リタイアメントプランニング④リスクと保険⑤タックスプランニング⑥相続・事業承継設計
これらは、パーソナルPMとしても、とても大切な領域です。

個人にとって、経済的な側面で、インパクトが大きいのが住宅取得、教育費、老後の費用です。その為に、中長期的な計画をしっかり立て早い段階から準備し、リスク対策をしっかり、行っておくことが必要です。
日頃から家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度などの知識に関心を持つことが、大切になってきます。

個人版の事業計画とも言うべき、年毎の収入と支出を明確にしたライフイベント表を作成し、将来、お金がいくらかかるかということを家族の中で会話をするだけでも、将来への不安を、少しづつ拭い去ることができます。

ライフイベントの変化があるときは特に要注意です。例えば保険の見直しが必要になります。子供が小さいときと、自身の死亡保障は大きく、子供が就職したときは、死亡保障は少なくして、逆に医療保障を充実させるといったことも対策が必要になります。

もちろん、ライフイベントにおいて、リスクへの備えも必須です。
自身を含めた家族の重い病気への備え、教育費が上振れする場合の対策、加えて、身近な人の介護が必要になった場合や認知症になった場合などです。また、相続などの問題も起こることも考えられます。

人生の夢や目的、目標に向けた中長期計画を策定し、ライフステージ毎に見直し、あらかじめリスクを想定し対策を練っておくことが、とても大切だと思います。

© 2016Mitsuhiko Tokunaga, All rights reserved.

衣替えごとの片づけについて

衣替えの季節ですが、いつも失敗するクローゼットの片づけについてパーソナルPMを利用しようと思います。

片づけが苦手な筆者としては、個人の性格の違いか、男女の違いか、整理してみたいと考え、周囲の人たちに調査しました。一般的に女性の方が買い物好きで、物を捨てられないタイプが多いと感じました。女性は「値段が高かったものについて、特に傷んでもいないものは捨てるのがもったいない」という考えからではないかと思います。一概に男女の違いとは言えないのですが、モノを大切にするため捨てられないというだけでなく、女性は男性より空間整理が苦手だからではないかと推理しました。

最近流行している片づけコンサルタント近藤麻里恵(コンマリ)さんの「人生がときめく片づけの魔法」[1]によると、だれでも片づけができるようになり、一度きれいにすると、リバウンドはしないという内容が書かれていました。

コンマリさんのやり方は、一度に家じゅうのものを集めて全部 “ときめく”か、“ときめかないか”を見極めてときめくものだけを家に残す、というやり方です。筆者には、その時間がとれません。てっとり早く近藤さん(こんまりさん)にお願いしたい気持ちです。

でも我が家のステークホルダーである夫は片づけ上手な一番身近な先生です。きっと、先生を見習えばクローゼットを片づけるという目標を達成できると思います。そして一番喜んでくれると、思います。

夫の片づけについての考え方は単純明快です。「同じ種類のものは同じ場所にしまうこと」、「取り出して使ったら、また元の場所に戻すこと」、「必要以上にものを増やさないこと。つまり新しいものを一つ買ったら、一つ捨てること、二つ買ったら、二つ捨てること」です。確かに、洋服に限らず買ったら捨てる、とすれば、物があふれることは、ないというわけです。理屈はわかるのですが、なかなか実践できず、捨てるのを、あとからにしよう、とか、もう一回使ってから、とか、誰かにあげるのでその時までしばらくだけしまっておこうとか、考えてしまい、やはり片づけが遅れ、失敗しています。

筆者の夫は、衣替えの季節にいつもクローゼットを使いやすいように整理します。夫の領域と筆者の領域は分かれていますので、自分の不要な洋服を整理し、ごみ袋に入れ、捨てておくよう依頼されます。夫の基準は、充分着たと判断したものつまり着古したものや色あせたものを入れ替え時期と判断し、ごみ袋行にします。そして捨てたものと同様の役割を果たすものを補充します。買い物は一緒に行くこともありますが、ほとんど筆者の担当になっています。衣替えの一連の流れは夫にとっては季節の変わり目ごとの通常のタスクですが、筆者には、なかなか大変な作業ですので、パーソナルプロジェクトマネジメントとして取り組むことにします。クローゼットの自分の部分だけですが、この夏、挑戦します。

いつも言い訳にしている「忙しいから」とかは、止めます。

アラン・ラーキンの「時間の波に乗る19の法則」[2] によると、「忙しい人ほど時間がある」と書いてあり、優先順位をつけてA,B,CのAだけについてやるなど、時間を上手に使って、忙しいからという言い訳をするのはやろうとしていないだけだそうです。
改めて私も片づけプロジェクトに、着手することにしました。

LL:洋服を買うときは、どれの代わりにこれを使用するのか、クローゼットのどの場所にこれを配置することになるかを、考えることにしようと思います。まさにパーソナルプログラムマネジメント[3]の中の「ステークホルダーの賛同/好感を得ることができる」はずです。

参考文献

[1]近藤麻理恵著 「人生がときめく片づけの魔法」 サンマーク出版社

[2]アラン・ラーキン著 奥健夫訳 「時間の波にのる19の法則」 サンマーク出版社

[3]パーソナルPM研究会/冨永章編著 「パーソナルプロジェクトマネジメント」 日経BP社