「伝わる」は 相手の心 響かせる

もう10年くらい前の話になります。家内が以前所属していた混声合唱団の定期演奏会に聴きに行った時の話です。
演奏会終了後の打ち上げと反省会(最近ではふりかえり会ということが多い)にも参加させてもらいました。最初に振返りと次の演奏会へ向けての意見交換がされました。その後は、さすがに合唱団ですので最後まで合唱の連続でした。その振返りの中で、以下の発言が合唱団のOBからありました。
「今回は、全員が25曲全部を暗譜して歌ったことはすばらしい。残念だったのは、第1部の歌詞が会場にいるとよく聞き取れなかったことである。言葉は『言えばよい』のではなく、相手に『伝える』『伝わる』ことが大事である。相手の心に伝えようとして歌っていたかという点が課題である。出だしであったこともあるかもしれない。第2部、第3部になると本当に会場の人たちの心に伝えるような歌い方になっていただけに、最初の部分が残念である。「言う」でなく「伝える」という点を改めて思い出して、これからも練習を積んでほしい。でも本当に今日は素晴らしい演奏会でした。」
これを聞いて、わたしもつい日頃「言えばよい」となっていないかと思い起こしました。パーソナルプロジェクトであってもステークホルダーの賛同、協力を得ておくことがプロジェクトを進めていく上で大事になります。普段、「言う」だけで終わっていないだろうか。相手の心に届くような伝わる話し方をしているだろうかと改めて考えさせられた1日でした。

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「伝わる」は 相手の心 響かせる」への1件のフィードバック

  1. ほんとうですね、いい勉強になります。。相手の心に響く良いLLですね! LLも含め、何か発信するときは全く同じことがいえそうです。大いに反省して肝に銘じたいと思います。かつて読んだ「伝わる・揺さぶる・・」という山田ズーニーさんの本をこれで思い出しました。過去のこのLLの書きなぐりも、時間があるときに見直して改善しようかとふと思いました。とはいえ、時間には限りがあるので過去はとりあえず忘れ、前だけを向き今後の発信に少しでも反映する努力が大事と感じた次第でした。ありがとうございます。

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