振り返りをしましょう、次回の目標達成への近道となります

組織プロジェクトにおける自分の役割について、個人の目標をたてて実践することで振り返りにより気付いたことを教訓とすることができます。

 

プロジェクトが始まるとき、体制図があり自分の役割が決まります。その時にやるべきことについて、目標を明確にして自分なりの作業を計画します。

その計画を実行するときには、全体計画表にあるマイルストーンやイベントのある時点が区切りとなりますので、省みるタイミングとします。あるいはすべてが終了したときには、省みるタイミングとなります。そうすればメンバー全員で「振り返り」ができ、プロジェクトの振り返りにも役立ちます。新しくプロジェクトに参加するメンバーにも「振り返り」の習慣ができるようになります。

振り返りとしては良かった点と悪かった点を書き出してもらいます。区切りごとまたは終了時は自分個人としての良かった点と悪かった点を記録しておきます。

良かった点は、案外忘れていくものです。ほかの人に褒められたり、マネされたりしている点は、他の人にとっても役に立った証拠です。自分の知恵袋に登録したいものです。したがって区切りだけではなく、気が付く度に記録することを推奨しています。

最初は個人の記録にすぎませんが、プロジェクトが終了したときには個人の知恵袋になっています。振り返り集は宝物です。

個人だけの振り返り集を作っても良いですが、リーダーがまとめて振り返りミーティングを実施し、共有することもとても良いことです。

良かった点は今後も、それを取り込んでいけば、効率よくプロジェクトを遂行できます。

個人のプロジェクトでも同様です。

先ずは、良かったことを細かいことでも構わないので記録します。一つでも見つけることが大切です。そして悪かったことを記録します。つまり反省点です。立ち止まってひとり反省会をします。思い出に浸るのではなく客観的に振り返ることが大切です。

良かった点は今後に生かすために残します。悪かった点は改善するために残します。プロジェクト終了時に1分でも振り返り、改善点や自分に役立つ教訓は記録します。記録は1か所にまとめるようにします。記録する改善事項は同じものが重複しないように項目別に分類しておきます。改善点や教訓がたまると、個人用の改善点・教訓リストになります。個人プロジェクトの計画をたてるときにこの改善点・教訓リストで点検します。改善点・教訓リストは、増える一方ではなく、より良いものに更新していきます。

あるプロジェクトでの振り返りで「良かった点」について、複数のメンバーが下記の点を挙げています。プロジェクトの立ち上がり時点、つまりキックオフミーティングが開催されたことです。そこでユーザーが今回の要件の開発目的と出来上がった時の使用目的を説明し、便利になることにより現場が効率よく仕事ができるようになることなどを説明しました。目標が明確になり、参加者は出来上がりをイメージすることができたことが良かったという意見です。

目的が明確になり、全体の不備率(障害件数)も通常のプロジェクトより大幅に減少しました。

通常、リーダーレベルのメンバーしか案件説明会に参加しなかったのですが、その後はできるだけ多くのメンバーが説明会に参加できるよう、工夫しています。

このような場合、個人のプロジェクトでも目標を明確にし常に出来上がりをイメージすることは、失敗も少なく成功へと導くことになると思います。

振り返りを実施し、良かった点、悪かった点を記録し、自分の教訓リストを作ってみてはいかがでしょう。

振り返りをしましょう、次回の目標達成への近道となります」への3件のフィードバック

  1. 個人プロジェクトでTo-doリストで項目を完了するときですが、私の場合は時々一言だけ、それも殆ど反省だけを書いてきました。要するにLessons Learnedのわけですが、そのこと自体をパーソナルPMのフレームワークに入れるのは、どうもおしつけのようで憚られてきましたが、一考の余地がありそうですね。

    • 先生、コメントをありがとうございます。
      ここ数年、大きい案件が終わった時に、チームメンバーに書いてもらってきました。
      次の案件に生かせている人が増えています。
      また、悪かった点に毎年、同じ項目が上がってくることをみると、わかっていても防げない課題は常にあるものなのだと、気付かせてくれます。
      良い点は、他の人にも推奨できますし、本人のちょっとした工夫が結果を生んだ場合など、口では言いませんが誇らしげです。他人の良いことや、助けてもらったことなども記載があり、
      ステークホルダーマネジメントにも生かせそうです。

  2. 追記です。
    組織のプロジェクトでも、個人別に自分の役割分担における目標を設定し各自で管理していますので、「パーソナルプロジェクト」と位置付けてもよいと考えました。組織プロジェクトのマスタースケジュールに沿ってはいますが、一人ひとりが自分の個人プロジェクトとしてToDoを作成しています。プロジェクトの終了時に、個人別の振り返りを書いてもらっています。山田

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