月別アーカイブ: 11月 2025

ご用心 技術がもたらす 繁忙感

仕事の繁忙感がかつてないほど感じられます。自分だけかと思えば、年齢にかかわらず他の人達(技術者が多いですが)も同じようです(そうでない人も少しいます)。

AIが仕事を手伝う時代となり、時間が大幅に節約できることは非常に多いのは自覚しています。ところが、期間トータルでみると仕事に集中する時間が大幅に伸びているのに気づきます。そして気づかぬうちに自分の時間がなくなってしまうのです。

考えてみれば、複雑で前には無理だったことも今ではAIにやらせ、プログラムも書かせ、絵も描かせ、前には作れなかったアウトプットも作ったりしている訳です。繁忙感の原因をAIに聞くと、AI以外の定性的な原因を多々挙げてきます(自分は原因でないと言う感じですかね)。それを見ているとますます時間がなくなります。

要するに、繁忙感をなくし、人生でより大事だと思うことに時間をなるべく使いたいわけです。そこで、それに効果的なことを3つだけ挙げてくださいと、私のAI(相棒)に頼むと、次のスライドのようになりました。この際・・・、徹底的にAI棒にまかせたスライドを以下に載せてみることにします ^^; 。見えにくいスライドはクリックしてご覧ください。

説明不足の用語等は、ネット検索で簡単にでます、もし皆様のAI棒がいれば尋ねるのが早いかもしれません、などと無責任なことを述べてしまい失礼します。 <(_ _)>。

©2025 Akira Tominaga, All rights reserved.

「目的」と 「存在意義」こそ 自信の根

年齢を重ねるにつれ、死について嫌でも意識しがちです。75歳が第4コーナー始まりとすれば、その次の年齢の節目は、いわばホームストレッチに入るということになるでしょうか。ホームはフィナーレでもありますが、暗闇でもあります。宗教には「来世」の概念があるようですが、「現代の日本人は死を世界で一番恐れる」との示唆(注1)は、日本人の多くが他国ほどは宗教に深く関わらないからとのようです。

だいぶ昔ですが、サイモンとガーファンクルの歌Sound of Silenceがヒットしました。学生の私の家庭教師先の1つであった、高2の教え子宅に行くと、彼は部屋でそれを聴いていました。そして「歌の意味」を私に尋ねました。

当時はすぐには調べられず、歌を聴きとって解釈することにしました。サイモンの詩は奥が深く意味が広く、聞き手により色々な解釈もされるようです。2人で考えた結果は、次のようになりました。

その時私は、「暗闇」とは「死」を指すのではないかと、ふと思いました。とはいえ、このデュオには過去にヒットがなく、表現を「聞いてくれない」世間への反感を著わしたのかもしれません。結局はその回の3時間全部これに使ってしまいました。それでも、彼が英語への興味を深める良い材料になったと後で思いました。私にとっては、それ以来時々死の意味を考えるきっかけとなった曲でした。もちろん一般的解釈とは異なるかもしれませんが、、。

「何もない暗闇に戻る」という感覚は、逆に今生きていることの特別な大事さを感じさせます。数年前に人気を博した小川糸「ライオンのおやつ」という小説には、ホスピスで死を迎える人達の話が明るく描かれていますが、それに少し似た様な感じもあります。著名な古典の吉田松陰の「留魂録」やフランクルの「夜と霧」、教養としては斎藤孝「極上の死生観」など、良い書籍が多いと感じます。そして、大津修一「死ぬときに後悔すること25」は実際の緩和医療に基づくインパクトのある書籍だと思います。

私達は、日常、死について語ることを避けがちです。その余り語られない沈黙の中での思考や見聞が、個人の死生観や存在意義への認識を作るのではないでしょうか。ポジティブな死生観は、生きている時間がいかに大切かという自覚を大いに強め、年齢に拘わらず前進する意欲を持たせてくれるものではないでしょうか。個人が見出す人生の究極の目的と併せて、考え方と行動のブレない軸を形成するものだと考えます。

注1) Dr.Carl Beckerによる示唆。参照:大津修一「死ぬときに後悔すること25」、新潮文庫、2013で、この原著は2009年に出版された。偶然かもしれないがその2年前に、パーソナルPM研究会メンバーの中嶋秀隆さん等が書籍「死ぬまでに達成すべき25の目標」を出版した。
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