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好きな言葉を集める

人生のプロジェクトは、必ずしも行き先が明確ではなく、環境にも左右される。特に20代は、高校や大学といった学校生活を終え、いよいよ社会人として、未知の世界に乗り出す。その時、今まで想像していなかったような判断や決断が求められることがある。そのような場合に、一度、自分自身を見つめなおし、どういう判断をすれば良いかを検討することがとても重要になる。

筆者がおすすめしたいのは、好きな言葉をノートに書き出し、整理していく作業である。それにより、自分自身の特性が見えてくるし、また、判断に迷った時の判断基準となる。

当然、人により、好きな言葉が異なるのは当然であるが、ここでは、筆者が20代の時に作成したものの一部を下図に紹介する。

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個人研究プロジェクト用のワークシート

大きな実験室で複数の人が行うような研究とは別に、社会科学の研究は、どちらかというと個人単位で行うことが多い。アイデアの創出から、研究の実施、論文の作成まで、個人の頭の中で練られていく。
その時に、課題となるのは、研究が構造化されにくいことである。うまく構造化されて研究がなされていないと、最終的な論文を執筆したときに、論文の修正に多くの労力が必要となる。また、最悪の場合は、研究そのもののやり直しが必要となる。
そこで、研究に取り組む早い段階から、全体を構造化しておくことが重要になる。そこで、筆者は、図1のような、フレームワークを用意し、その中に、研究の内容を記入し、チェックするようにしている。

図1

図1の上の部分は、タイトル、問題意識、目的であり、論文にした時の1章はじめにに記入される項目である。中段は、左から、Input – Process – Output に相当し、研究の入力データは何であるか、どのように処理するのか、そして、結論は何であるのかを意識して記入する。そして、IPOそれぞれの下段には、制約事項を記入できるようにしてある。物事には、必ず、制約事項が存在し、そのことを意識しておくことが重要なためである。