駅のホームからの転落事故

その事故が起きたときには、一瞬何が起こったのか自分でも理解できなかった。
今まであった目の前の景色が上に流れていったのですから。
その事故が起きたのは、JR東日本の南武線のB駅でした。
いつも通り川崎方面に向かう駅のプラットホームで電車待ちをしていました。確か2列目に並んでいました。電車が到着して、降りる人が一通り降りたので、前の列の人が電車に乗り込んだのに続いて、わたしも片足を上げて電車の中に入ろうとしたその時、突然降り遅れたのでしょう、一人の男性が電車内から飛び出してきました。わたしは上げた足を電車内に入れることができずに、その手前に下ろしたようです。実はその時の記憶は全くありません。B駅では電車とプラットホームの間が、かなり空いており、また電車の乗降口と駅とも段差がありました。そういったこともあり、わたしの片足は、何もない電車とプラットホームの間にすっと入り込み、もう片足もかくんとなり膝が電車の車体にぶつかりました。幸いだったのは、大きなカバンが隙間に引っかかって、線路にまで落ちなかったことです。なんとか自分で這い上がり、電車に乗り込みました。ズボンは擦り切れて、ズボンの下の膝、脛には血が滲んでいました。
ショックだったのは、電車に這い上がろうとしてもがいていた時に、誰も助けてくれなかったことです。這い上がろうとしている横で平気?でみなさん電車に乗り込んでいったことです。
助けてください!って言わないわたしも良くなかったのかもしれません。   近寄りがたい雰囲気があったのかもしれません。
わたしはこの時以来、電車に乗り込む時には、降りる人がいないことを確認するまで、足を上げないようにしました。揚げ足を取られないように。?
足元には注意しましょう。

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